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みんなのコンサートメモ
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コンサートについて
当オーケストラにとってベートーヴェンの「第九」は2回目。1回目は2010年10月、白井市音楽協会が主催した「第九演奏会」に参加したもので、第11回と第12回の定期演奏会の間にあたります。2003年1月に第1回定期演奏会を開催したという比較的新しいオーケストラですが、この「第九演奏会」により、ベートーヴェンの交響曲は第1番から第9番まで「全曲制覇」となりました。
2回目となる今回も、白井市音楽協会とのコラボレーションにより結成された「第九合唱団」とのジョイント。当団も前回から8年近くのキャリアを積み上げ更にパワーアップ。また、指揮者にはこれまでトレーナーとしてご指導いただいてきた東京サロンシンフォニーオーケストラ常任指揮者の高橋勇太氏を迎え、万全の態勢で臨みます
さて、「第九」と言えば第4楽章の「歓喜の歌」がシンボルですが(1~3楽章も素晴らしい!)、合唱が取り入れられる交響曲というのは異色の存在。交響曲とは「ソナタ形式の楽章を含む4曲からなる組曲」と定義され、100曲以上もの交響曲を作曲したハイドンによって確立(諸説あり)されたと考えられます。楽章ごとに適度な変化がありながら「起承転結」とも言うべき統一感があり、モーツアルト以降にも引き継がれていきます。しかし、時代の流れとともに決められた「型」には変化が生じるものです。ベートーヴェンの最後の交響曲となる「第九」により、器楽曲というルールが破られることになりました。その後、マーラーなど一部の作曲家も声楽を取り入れた交響曲を作曲しています。
日本での「第九」の初演は徳島県にあったドイツ兵の捕虜収容所、楽器や編成は完全ではないものの、人道的な配慮から自由な活動が許されたと伝えられています。1918年のことですから、今年はちょうど100周年。第二次世界大戦後の1947年には、日本交響楽団(現在のNHK交響楽団)が「第九演奏会」を3日連続で開催。これを発端として日本では「歓喜の歌」で新年を迎えるという年末の風物詩として定着しています。
今回は「真夏の第九」ということで、季節外れ(?)ではなく、また何か新鮮な発見があるかもしれません。皆さまのご来場を心よりお待ちいたしております。
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