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杉浦菜々子ピアノリサイタル
オマージュの系譜 それぞれの追憶(オマージュ)
2021年03月28日(日) 14:00 開演
セヴラック:シューマンへのオマージュ
橋本国彦:タンスマニズム
山田耕筰:アンプロンプチュ(即興曲)
モンポウ:ショパンの主題による変奏曲 より
武満徹:雨の樹素描Ⅱ~オリヴィエ・メシアンへの追憶に~
石田一郎:ドビュッシーを讃えて
荻原利次:ドビュッシーを讃えて
【連弾】~清水友美さんを迎えて~
セヴラック:ぶどう棚の踊り~歌劇『風車の心』より~」(連弾版)
近藤浩平:茅ヶ崎のミヨー(初演)
【山田耕筰ピアノ曲出版プロジェクトより】
山田耕筰 歌曲編曲「この道」その他
■杉浦菜々子
5歳からピアノを始める。共立女子大学文芸学部日本文学コース卒業後、ヤマハシステム講師として伊藤楽器に勤務し、そののち武蔵野音楽大学大学院博士前期過程修了。同大学にて伴奏研修員を務める。山田彰一氏、崎川晶子氏、土屋美寧子氏、和波孝禧氏らに師事。これまでソロリサイタル、他楽器とのデュオリサイタル、トリオリサイタルなど多く開催。2018年5月にチェコフィルハーモニーゾリステンと共演。2016年よりピティナ公開録音コンサートで「日本人作品の夕べ」シリーズとし、数多くの音源のない作品を演奏、その音源がピティナピアノ曲事典に登録されている。2018年11月にCD「山田耕筰ピアノ作品集」をリリース。「レコード芸術」誌にて【特選盤】に選出される。
また、後進の指導や地域での活動にも力を注いでおり、日本クラシック音楽コンクール審査員、ピティナピアノステップアドヴァイザーを務め、公共施設でのロビーコンサートなどに定期的に出演している。
日仏現代音楽協会正会員。日本音楽表現学会会員。ピティナ正会員。
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コンサートについて
武満徹さんがまだ本当に駆け出しの頃、作曲家の清瀬保二さんのお宅に教えを乞いに行ったところ、清瀬さんが楽譜を取り出し「君が好きなのはこういう音楽だろう」と言ってピアノで弾いてくれたのがモンポウのピアノ曲とセヴラックの歌曲で、いずれも素晴らしかったと述懐しておられます。
このコンサートでは、その武満さんの曲とモンポウ、セヴラック(セヴラックは今年没後100年になります)を聴いて頂こうと思います。
さらに、ポータブル蓄音機(HMV102)にてリュシエンヌ・ボワイエのシャンソン「聴かせてよ、愛のことばを」(1930)をかけたいと思います。
これは武満さんが1945年に親元を離れた勤労奉仕活動中に聴いて衝撃を受け、音楽家の道を志す決意をした曲です。当時15歳。下士官が内緒で蓄音機で聴かせてくれたそうです。そのSPレコード(日本盤)を入手したので、当時と同じ再生環境で聴いて頂きたいと思いました。
もう一つの軸は「オマージュ」で、この伝統はクラシック音楽ならではの素晴らしさだと思います。あまり聴くことの出来ない日本人作曲家のオマージュ作品、そして同時代の作曲家、近藤浩平さんにもオマージュの新曲をお願いいたしました。
演奏は、日本人作曲家の発掘、研究を熱心に続けておられる杉浦菜々子さんです。山田耕筰のピアノ曲を原典に当たって見直し、演奏した素晴らしいアルバム「山田耕筰ピアノ作品集」はレコ芸特選盤となりました。連弾の清水友美さんか地元茅ヶ崎で活躍する現代音楽のピアニストです。
会場は茅ヶ崎駅南口徒歩3分の音楽専用ホールです。音響設計は永田音響、ピアノは1960年製の小ぶりなベーゼンドルファーです。収容率50%の50席ですので、ゆったりとお聴きになれると思います。ぜひ、ご予約下さい。
2021年3月28日(日)13:30開場、14:00開演
定員50人(収容率50%)の予約制です。メールまたはお電話でご予約ください。
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