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シンフォニエッタ静岡 第69回定期公演
フロラン・シュミットへのオマージュ 1930年頃のパリ
2022年02月18日(金) 18:30 開演
サティ:(いつも片目を開けて眠る)よく太った猿の王を目覚めさせるための信号ラッパ
ヒンデミット:金管と弦楽のための協奏音楽
フロラン・シュミット:交響曲「ジャニアナ」
ストラヴィンスキー:管楽器の交響曲
フェルー:交響曲
ラドミロー:スコットランドの歌
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コンサートについて
フロラン・シュミットへのオマージュ
2020年に生誕150年を迎えたフランスの作曲家フロラン・シュミット。その友人や影響を受けた作曲家の作品を中心にお送りします。
ベートーヴェン生誕250年の影に隠れ、フロラン・シュミットの生誕150年のシリーズを組んだオーケストラは、世界的に見てもシンフォニエッタ 静岡以外にはほとんどなかったように、シュミットの作品に焦点が当たることは決して多くありません。
シュミットはパリで多くの友人と交流を持っていました。サティとの交流について詳しい記録は残されていませんが、シュミットの作品にみられる少し風変わりなタイトル(ジャニアナ、アベイッセ、ロカイユ趣味の組曲 等)は、サティの影響だと言われています。ラドミローは同じフォーレ門下生で、控えめな性格だった親友を常に気に掛けていたそうです。ストラヴィンスキーとシュミットとの親交は深かったようです。無言劇付随音楽の『サロメの悲劇』をロシア・バレエ団の上演のために1/3ほどの長さの大編成管弦楽版に改訂した際、ストラヴィンスキーに献呈されました。『春の祭典』は『サロメの悲劇』がなければ生まれなかっただろうと言われるほど、シュミットの強烈なリズムはストラヴィンスキーに影響を与えました。最もシュミットの影響を受けたのは弟子のフェルーでしょう。仕事のために訪問していたハンガリーにおいて自動車事故に巻き込まれ、36歳という若さで亡くなったこともあり、フルート奏者の間でのみその名前が知られている程度でほとんど忘れられてしまった作曲家です。フェルー唯一の『交響曲』は、ボストン交響楽団創立50周年のためにクーセヴィスキーにより委嘱されました。リズムや和声、管弦楽法など、シュミットの音楽を継承し、磨き上げ、それを濃縮させた緊張感に満ちた作品となっています(早い話、カッコイイです!)。ヒンデミットとシュミットとの間に直接の交流はなかったようですが、メインとなるフェルーの『交響曲』と共にボストン交響楽団の50周年のために委嘱された作品として紹介します。
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