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「前奏曲(レ・プレリュード)」は、「人生は死への前奏曲」というリストの人生観を具現化した交響詩です。標題と密接に結びついた変奏の中で一貫して愛のテーマが綴られていきます。
ワーグナー「トリスタンとイゾルデ」は、まさに今回のテーマを体現するオペラで、官能的なうねりによる愛の憧れを、管弦楽形式で表現します。
後半は、ワーグナーに心酔したブルックナーによる交響曲第4番「ロマンティック」をお届けします。「ロマンティック」という作曲者自身由来の副題は、甘い恋愛物語ではなく、暗く耽美的な霧の森で繰り広げられる中世騎士と王女の物語...といった趣きを持ちます。叙情美に溢れたこの曲、第2稿ハース版に当団独自の解釈を加えたかたちで演奏します。
当演奏会を通じて、お客様・演奏者共に多くの方に充実した時間を過ごしていただければ大変嬉しく思います。
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