ル スコアール管弦楽団 第53回演奏会
Le square 53
2023年06月25日(日) 13:30 開演
ボフスラフ・マルティヌー
リディツェ追悼
/
グスタフ・マーラー
交響曲第9番
指揮:冨平恭平
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コンサートについて
マーラー交響曲第9番について、妻アルマとの関係性とともにゴシップ風に紐解いていきたい。
グスタフ・マーラーは41歳のとき、23歳の若く美しいアルマと結婚した。ウィーン・フィル他の指揮者としてすでに有名であったマーラーは、作曲をする妻に「私の音楽を君自身の音楽と考えることはできないか」と作曲を禁止し、アルマはこれを守り、夫の作曲の清書などでサポートする。女の子2人に恵まれ円熟期に交響曲第7番を作曲した。
順風満帆のマーラーを立て続けに不幸が彼を襲う。
1907年47歳で(1)ウィーン宮廷歌劇場を解雇された。(2)4歳の長女が病気で亡くなった。(3)さらには彼自身が心臓病と診断された。
1909年49歳の夏、交響曲第9番の草稿を完成させた。毎年夏に別荘に籠って作曲していたが、この年はアルマの体調が悪く同行しなかった。
翌1910年、妻アルマの不倫が発覚した。妻に不満をぶちまけられ、ショックを受けたマーラーはフロイトに精神療法を受ける。妻の関心を取り戻そうと出版社を紹介しアルマの作曲した歌曲を世に出させる。
1911年マーラーの生涯は幕を閉じた。交響曲第9番は生前に初演は叶わず、1912年にウィーン・フィルにて初演された。
死後、マーラーの最後の完全な交響曲として、音楽史における重要な作品の一つとなった。自身の死への予感と、大切な人との別れからくる絶望感や深い哀しみを表現していると解釈されている。構成は緩急急緩となっており、第一楽章がゆっくりとしたテンポで始まるのが印象的で、第四楽章は深い哀しみをたたえた感動的なアダージョとなっている。
アルマはその後2度結婚したがマーラー姓を名乗り続け、1964年の死後、マーラーと同じ基地に眠る。
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