合唱団フォンス・フローリス

第14回コンセール・スピリテュエル

2023年12月17日() 14:00 開演

武蔵野市民文化会館 大ホール東京都

https://www.fonsfloris.com/choeur/

指揮者: 花井哲郎 / 独唱: 花井尚美 / 独唱: 富本泰成 / 独唱: 梅田純吾 / 独唱: 春日保人 / ヴァイオリン・ヴィオラ: 宮崎桃子 / ヴァイオリン・ヴィオラ: 山本佳輝 / ヴァイオリン・ヴィオラ: 丸山韶 / ヴァイオリン・ヴィオラ: 遠藤結子 / ヴァイオリン・ヴィオラ: 勝森奈々 / ヴァイオリン・ヴィオラ: 佐々木梨花 / ヴァイオリン・ヴィオラ: 中村洋太 / ヴァイオリン・ヴィオラ: 廣海史帆 / チェロ: 懸田貴嗣 / ヴィオラ・ダ・ガンバ: 島根朋史 / オーボエ: 小花恭佳 / オーボエ: 佐治みのり / ファゴット: 鈴木禎 / オルガン: 能登伊津子 / リュート: 秋山幸生

ピエール・ロベール「主を賛美せよ」
Pierre Robert (1618-1699), “Laudate Dominum”

パスカル・コラッス 「主を畏れる者は幸い」
Pascal Collasse (1649 –1709), “Beatus vir qui timet Dominum”

アンリ・デュモン 魂の対話
Henry Du Mont (ca.1610-1684), Dialogus de anima

ミシェル=リシャール・ド・ラランド「ゆるされた者は幸い」
Michel-Richard de Lalande (1657-1726), "Beati quorum remissae sunt"

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コンサートについて

 ルイ14世の時代にフランス王室のミサの儀式の間に演奏されていた宗教音楽が「グラン・モテ」grand motet です。その歴史はヴルサイユ宮殿完成以前に始まり、アンリ・デュ・モンとピエール・ロベールはこのジャンルを創始した初期グラン・モテの作曲家です。そしてヴェルサイユ宮廷礼拝堂完成後、聖歌隊の実質的な音楽責任者である副楽長に4人の音楽家が選ばれましたが、パスカル・コラッスとミシェル=リシャール・ド・ラランドはそのなかの2人です。ド・ラランドは多数のグラン・モテを作曲し、フランス・バロック宗教音楽の第一人者となりますが、今回演奏する曲は、副楽長就任時の選考試験で作曲された、最初期の作品です。この時期のグラン・モテは小合唱と大合唱の掛け合いが特徴的で、独立した楽章に分かれずに、変化に富んだ多数のセクションが切れ目なく続いていきます。詩編の祈りをダイナミックで洗練された趣味の音楽で表現していきます。デュ・モンの「魂の対話」だけはグラン・モテではなく、表題通り悩める魂と神の対話が描かれた、小さなオラトリオです。フランス・バロック初期宗教音楽の傑作を集めた稀有な公演をどうぞお楽しみください。

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