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アンサンブル ディマンシュ
第94回演奏会
2024年02月11日(日) 14:00 開演
指揮者: 平川範幸
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
バレエ「プロメテウスの創造物」序曲Op.43
/
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
交響曲第25番ト短調 K.183 (173dB)
/
ロベルト・シューマン
交響曲第1番変ロ長調 Op.38「春」
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コンサートについて
◆シューマン(の交響曲)はお好き? ~交響曲第1番「春」
シューマンの交響曲が後代の作曲家に影響を与えたことは、忘れてはならないでしょう。この曲の第2楽章や「ライン」の第1楽章の途中には、階名で「ド-ソ-ミ-レド-」というシューマン特有のモチーフが出てきますが、ブラームスは交響曲第3番の主題にこれを使用しています。また、この曲や交響曲第4番の主題になっている「ターンタタ・タ・」というシューマンが好んだリズムは、彼の影響を受けていると言われるボロディンの交響曲第1番の第4楽章の主題に使われています。さらに、チャイコフスキーの交響曲第3番「ポーランド」の5楽章形式や、特に第2楽章と第3楽章(ゆったりとしたドイツ風舞曲と緩徐楽章)の構成は、「ライン」の影響と思われます。このように、シューマンの交響曲の影響を受けている後代の作曲家は多く、その影響力は意外と大きいのです。
この曲の完成の前年、シューマンは困難を乗り越えてクララと結婚し、人生の絶頂期にありました。この曲の初稿では、「春」という標題が付けられ、各楽章にもそれぞれ春にちなむ標題が付けられていましたが、シューマンは出版の際に、それらを削除してしまいます。その理由は、「標題音楽のような先入観」をもってこの曲を聴いて欲しくないからだと言われています。今回は、「人生における春を表した交響曲」という「先入観」を持って聴いて欲しいので、あえてこの標題を付けました。
◆モーツァルト(の短調の交響曲)はお好き? ~交響曲第25番ト短調
モーツァルトの交響曲の中で短調の曲は、わずか2曲しかありません。この曲と有名な第40番で、どちらもト短調です。宮廷音楽がメインの時代に、暗い短調の曲を書くのはなかなか難しいことなのでしょう。
この曲が有名な割にアマチュアのオーケストラであまり取り上げられないのは、難しいということもありますが、管打楽器がオーボエ、ファゴット(部分的)とホルン4本という変則的な編成だからです。この楽器編成やト短調で4楽章形式という構成は、数年前に書かれたハイドンの交響曲第39番から、シンコペーションで始まる第1楽章の主題は、交響曲第26番ニ短調の第1楽章からインスピレーションを得ていると思われます。なお、最近の研究で、ハイドンの第39番は第26番と同じ時期(1768年頃)に書かれたという説が有力になっています。
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