N響ベストクラシックス 広上淳一×小山実稚恵×NHK交響楽団 非公式情報

2024年10月06日() 14:00 開演

かつしかシンフォニーヒルズ モーツァルトホール東京都

https://www.k-mil.gr.jp/program/symphony/2024/1006.html

指揮者: 広上淳一 / 管弦楽団: 小山実稚恵

ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト 交響曲第32番 ト長調 K.318 / ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト ピアノ協奏曲第27番 変ロ長調 K.595 / フランツ・ヨーゼフ・ハイドン 交響曲第101番 ニ長調「時計」

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コンサートについて

未来を希求するアーキテクトたち

NHK交響楽団が今年もかつしかシンフォニーヒルズにやってくる。今回の公演にはモーツァルトとハイドンのそれぞれキャリアの後期に書かれた作品が並ぶ。冒頭に演奏されるのはモーツァルトの交響曲第32番。単一楽章で10分に満たない美曲であるが、本公演を指揮する広上淳一の好レパートリーとしてファンには馴染み深い一曲。広上&N響公演の幕開けとして期待の高まる選曲だ。続く「ピアノ協奏曲第27番」はモーツァルトが世を去る9ヶ月前に書かれた、最後のピアノ協奏曲。煌びやかさを散りばめつつ、天才作曲家の寂寥とした晩年を想起させる私的な楽想が、この上なく美しい旋律と繊細なオーケストレーションで表された傑作だ。広上の学生時代からの盟友にして、国内最高峰のピアニズムを誇る小山実稚恵がソリストを務める。
静かに舞台を降りていったモーツァルトと対照的に、60歳を過ぎて長年に渡る宮廷音楽家の任を解かれたハイドンは海を越えたロンドンに招かれると、市民からの熱狂的な歓迎を受けた。それに応えるように書き上げられた作品群は力強くウィットに富み、交響曲というジャンルは再びハイドンの手によって大きな発展を遂げることになる。交響曲第101番「時計」はこの時期を代表する名曲。ここからモーツァルトやベートーヴェンへと託されていく未来や希望へ、共に想いを馳せてほしい。

小崎紘一

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