J.シュトラウス2世 喜歌劇『こうもり』序曲は2管編成のオーケストラを八重奏に置き換
えているので、上手いが残響が少ないと感じました。でも、コーダの加速でオーケストラ
並みに盛り上がっていました。
シューベルト 八重奏曲は第1楽章でヴァイオリンとチェロが果敢に攻めるので、アーノン
クールの『エロイカ』第1楽章のように斬新な演奏と感じました。でも、第2楽章でクラリ
ネットが夢想的な旋律を吹いて、第5楽章でホルンが奥ゆかしい響きを聴かせて、シュー
ベルトの音楽の本来の美しさが感じられました。アンコールにもう一度第3楽章が演奏さ
れましたが、演奏者のセールスポイントと違う視点を持ったようです。
あと、YouTube動画上では楽器配置が左に弦4人、右にコントラバス・ホルン・ファゴット
・クラリネットが多いのですが、今回は左にヴァイオリン・ホルン・クラリネット、右に
コントラバス・ヴィオラ・チェロ・ファゴットと変えられ、そうすることで演奏効果が
あったかもしれません。
弦楽八重奏でもない、木管八重奏でもない、金管八重奏ない楽しい時間を過ごせました。