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私たちが今回取り上げるのはフィリップ・スパークというイギリスの作曲家です。前半で英国式ブラスバンドのために書かれた作品の吹奏楽版を取り上げ、後半では吹奏楽編成のために書かれた作品を演奏します。
世界中で人気のスパーク作品ですが、そのレパートリーの中から選りすぐりの珠玉の選曲をお送りします。何がお勧めなのかはぜひ現地で体感していただけたらと思います。
ここでは後半の2曲を紹介いたします。
■希望の彼方へ(Looking up,Moving on)
スパーク氏は2011年の東日本大震災を受け、すぐさま「陽はまた昇る(The Sun Will Rise Again)」を発表し、その楽譜の売り上げすべてを寄付しました。この「希望の彼方へ」は、「陽はまた昇る」に対するアンサーソングとして作曲されました。
■ダンス・ムーヴメント(Dance Movements)
アメリカ空軍バンド委嘱のこの作品は、スパーク氏の代表作筆頭といえるでしょう。この楽曲は以下の4つの楽章からなります。
第一楽章(Ritmico)はタイトルの通り、飛び跳ねるようなリズムのメロディから始まる、「ラテンアメリカ」風の陽気で明るい楽章。頻繁に拍子が変わったり、多数の特徴的な打楽器を用いることで色彩感を出したりと、単にその地域の舞曲を模倣するだけではない独創性がみられます。
第二楽章(Molto vivo)は、前の楽章からテンポは変わらずに2拍子に変わります。なおこの楽章は金管楽器が全てタチェットで、木管楽器と弦楽器、打楽器によって演奏されます。フォークダンスのような素朴さの中にも繰り返しの面白さが仕組まれ、気が付くと別世界にいるような感覚も味わえます。
第三楽章(Lento)第二楽章と反対に木管楽器が全て休みとなり、金管楽器、弦楽器、打楽器で演奏されます。珍しい楽器の組み合わせや、意外な音の重なり方が特徴。特定のダンスを取り入れたものではないですが、作曲者曰く「クラシックバレエの愛のデュエット」をイメージしているそう。
第四楽章(Molto ritmico – Molto vivace)「レナード・バーンスタインへの憧れ」、特に「ウエストサイド物語」に影響されたという通り、クールでセンセーショナルな楽章です。フィナーレにはとある仕掛けがありますが、それは聴いてのお楽しみとしておきましょう。
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まふぃん
てな訳で、エヴァーグリーンウインドオーケストラ第5回演奏会にお邪魔しました。
舞台を見て驚くチェロ込みの大編成。
この人数で山の歌の澄んだ音はお見事でした。
『希望の彼方に』からのアンコールが『陽はまた昇る』とは粋ですね。
看板通り、スパークの魅力が感じられる演奏会でした!
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