超高齢社会の現代。身体の衰えや記憶力の低下など「老い」を迎えることによって、それまでの自分が失われてしまうのではないかと不安に思う人もいるかもしれません。
一人一人の老いに寄り添う先進的なケアで全国的に注目を集める介護施設「宅老所よりあい」の村瀬孝生さんは、老いの世界を生きるお年寄りたちの真面目で滑稽な様子を、豊かなものとして積極的に捉え直す意味を込めて「老人性アメイジング」という言葉を提唱しました。それは、社会規範に適応してきたはずの自分が揺さぶられる戸惑いや、老いゆくことの不可思議さを体験する驚きを丸ごと肯定する人間観に立脚しています。既存の人間観への拘りを解きほぐし、より包括的で自由な人間像を模索する捉え直しの態度は、あらゆる世代の人に響くものです。
お年寄りの真面目で滑稽な様子を語る「介護小噺」と既存の音楽観を解きほぐすピアノ作品の演奏を交えながら、老いゆくことの悲喜交々や不可思議さが寿がれるあり方を探ります。
14:00~15:20 《小噺+トーク+演奏》 シンクロと自由 山内泰 × 村瀬孝生 × 坂本彩・坂本リサ
15:20~15:30 休憩
15:30~16:50 《小噺+トーク+演奏》「老い」を寿ぐ音楽 山内泰 × 村瀬孝生 × 坂本彩・坂本リサ
16:50~17:20 休憩
17:20~18:00 《演奏》 坂本彩・坂本リサ
ブラームス 「4 つの小品」第 1 曲 間奏曲 op.119-1
シューマン 「暁の歌」第 1 曲 op.133-1
ストラヴィンスキー 2 台のピアノのためのソナタ
バッハ "Wenn wir in höchsten Nöten sein" BWV641
※その他、イベント前半でも 抜粋で様々なピアノデュオ曲を演奏予定
●坂本彩・坂本リサ
ピアニスト。第70回ARDミュンヘン国際音楽コンクールピアノデュオ部門にて日本人初の第3位入賞・聴衆賞・特別賞受賞。第7回国際ピアノデュオコンペティション第1位・パデレフスキ賞受賞。第21回シューベルト国際ピノデュオコンクール第1位。2021年度ブルーノ・フライ音楽賞受賞。テレビ・雑誌などメディア出演多数。デビューアルバム「Duettist」(fontec)リリース。www.pianoduosakamoto.com
●村瀬孝雄(「宅老所よりあい」ほか統括所長)
入場・チケット購入
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入場料自由席3000円
対象:10代以上
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チケット発売日
2024/12/25
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代表的なチケット販売先のURL
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購入方法
2024年12月25日(水)10:00より
パスマーケットによるクレジット又はPayPay事前決済
問い合わせ
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メールアドレス
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電話番号
03-5432-1543
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