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近代フランスを代表する作曲家であるモーリス・ラヴェルは1875年フランスのシブール生まれ。
彼の生誕150周年を記念し、誕生日当日を公演日とする演奏会を行う。

1901年、ラヴェルは5度目の挑戦となったローマ賞予選で落選。既に新進気鋭の作曲家として話題作を発表していた彼の予選落選は物議を醸し、音楽院への批判へと向かう「ラヴェル事件」に至る。
さて、吹奏楽界ではラヴェルの管弦楽作品を吹奏楽へ編曲し主要なレパートリーとしてきた歴史があるが、弦楽器をほぼ含まない吹奏楽では大抵の場合鑑賞上の魅力が増すことはない。
一方、より音色が限られた編成からの編曲であれば、必然的に色彩が豊かになり、より魅力的なラヴェルの楽曲の姿を提示できるのではないか。そのような考えからラヴェルのピアノ独奏作品と声楽作品、室内楽作品の吹奏楽新編曲による演奏会を企画した。

吹奏楽界への批判の精神をもってそのレパートリーに一石を投じる「新・ラヴェル事件」である。

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