オペラ「椿姫」
2022年10月29日(土) 17:30
19世紀半ばのパリ。社交界の高級娼婦であるヴィオレッタは病に冒されながらも華やかなパーティーに興じていた。そこへ純朴な青年アルフレードが現れる。『乾杯の歌』
アルフレードは1年前から病に伏せっていたヴィオレッタを心配していたというのだ。ヴィオレッタは今までに感じたことのない情熱に戸惑いながらも、これが思い描いていた真実の愛なのかと自問する。『ああ、そは彼の人か』
3ヶ月後、ヴィオレッタは社交界を離れ、アルフレードとの田舎での慎ましい暮らしに幸せを感じていた。アルフレードもこの暮らしに満足し「まるで天国にいるように幸せだ」と歌う。『燃える心を』
そこへアルフレードの父ジェルモンがヴィオレッタを訪ねてくる。ジェルモンはヴィオレッタに、あなたの過去のせいでアルフレードの妹の結婚が破談になりそうだ、息子と別れてほしいと頼みに来たのだ。ヴィオレッタは悲しみの中で別れを決意しジェルモンは去っていく。ヴィオレッタが泣きながらアルフレードへの別れの手紙をしたためていると、何も知らないアルフレードが帰ってくる。ヴィオレッタは別れの決意を言い出せずに泣きながら去って行く。置き手紙を読んだアルフレードがショックを受けているとジェルモンがやってきて「心の平安を取り戻せるのは故郷の輝かしい太陽だけだと説得する。『プロヴァンスの海と陸』
ヴィオレッタはパトロンのドゥフォール男爵とフローラのパーティーに参加していた。そこへ怒り狂ったアルフレードがやって来る。逆上したアルフレードは「田舎暮らしで使った金の借りを返す!」とヴィオレッタに札束を投げつける。アルフレードは嫉妬に狂って分別を失くしたことを後悔する。ヴィオレッタは「軽蔑を受けてもあなたへの愛は変わらない」と心の中で唱えるのだった。
その後、病が悪化し死が間近に迫ったヴィオレッタは「アルフレードの愛はもう無い。夢も希望も過ぎ去ってしまった」と絶望していた。『さようなら過ぎ去った日々よ』
そこへ父から全てのいきさつを聞いたアルフレードが駆けつける。「今までの自分の行いを許してほしい。もうどんな人間も僕達を引き離すことはできないんだ」と言って抱き合い、「パリを離れ二人で人生を歩もう。そうすれば健康も戻るだろう」と歌う。『パリを離れて』
ジェルモンもやってきてこれまでのことを後悔し許しを請うが、時はすでに遅かった。
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