僕たちは古楽と現代音楽の対話を通して「前衛」

僕たちは古楽と現代音楽の対話を通して「前衛」という

2015年07月03日() 19:00 開演

笹塚BLUE-T東京都

https://www.facebook.com/events/827658603982011/

作曲者不詳:ホケトゥス(『バンベルク写本』より、13世紀)
ボード・コルディエ:コンパスを使って私は書かれた(14世紀)
クリストファー・タイ:しっかり座って(17世紀)
ジローラモ・フレスコバルディ:クレド後の半音階的リチェルカーレ(『音楽の花束』より、1635年)
カルロ・ジェズアルド:ああ、僕はもう死んでしまうかもしれない

近藤譲:スタンディング―発音原理の異なる不特定3楽器のための― (1973)
カールハインツ・シュトックハウゼン:七つの日より (1968)
ジョン・ケージ:4つのパートによる弦楽四重奏 (1950)より抜粋
フィリップ・グラス:弦楽四重奏曲第2番「カンパニー」(1983)
カールハインツ・シュトックハウゼン:ティアクライス(1974/75)より抜粋

僕たちは古楽と現代音楽の対話を通して「前衛」

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コンサートについて

このコンサートの狙いは4つあります。1つ目は古楽と現代音楽の橋渡しをして、古楽ファン、現代音楽ファン両方に興味を持ってもらうこと、2つ目は古楽器での新たな可能性、既存のレパートリーから逸脱することで自分たちの楽器の更なる表現の可能性を探ること、3つ目は時間を隔てたこの二つの時代に何か特有の共通点を見出し、それで得た刺激を自分たちの古楽、現代音楽、双方の表現に持ち込んでみること、そして4つ目が「前衛」について考えることです。
音楽が、時が進むにつれて変わっていったことには「新しいものを求める」ということが少なからず関わっていたと思います。その「新しいもの」がどういうものを指したかは、その時その場所その人たちによって違うでしょうし、必ずしも「新しいもの」だけを求めたわけでは当然なく、表現したいという欲求や使命感から結果的に「新しいもの」が生まれていったということも多かったのでしょう。
また、当時にとって「新しかった」とは何か、についても考える必要があります。当時の流行をそのまま取り入れたものは果たして「新しい」と言えるのでしょうか?「新しさ」は歓迎されたのでしょうか?
今回のプログラムには、当時「新しかった」ものだけでなく、「今から見て新しく感じるもの」や、数十年前に作曲されたにも関わらず、今私たちが生きている『現代』からするともはや「古典」となってしまった作品もあります。
編成の都合により完璧とは言えないプログラムですが、数百年の時を隔てて様々な技法で作られたこの素晴らしい作品たちを並べて聴いて楽しむことで、皆様と一緒に古楽と現代音楽の対話を通して「前衛」という茫漠とした主題について思いを馳せることができたら幸いです。

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