アンサンブル≪ヴェネラ≫
~ 20世紀音楽から18世紀音楽へのオマージュ ~
2016年08月06日(土) 13:30 開演
S.S.プロコフィエフ
交響曲第1番ニ長調「古典」
/
M.ラヴェル
クープランの墓
/
I.F.ストラヴィンスキー:
バレエ音楽「プルチネルラ」(全曲版)
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コンサートについて
都内のアマチュア奏者が不定期に企画・開催するアンサンブル≪ヴェネラ≫。2016年度企画として取り上げるテーマは、20世紀の作曲家たちによる18世紀音楽へのオマージュです。
大量殺戮を可能とする近代兵器の登場とともに始まった20世紀、人々は戦争と破壊の陰に怯えて生きることになります。そしてクラシック音楽も、成熟した果実がやがて地に落ちてゆくように、18~19世紀に完成された形式美や調性といった従来の音楽的価値観が崩壊してゆく過程を辿る時代を迎えます。そのような先の見えない不安の中で、20世紀の作曲家たちは現実から目を背けるかのように、「モーツァルトより前」のクラシック音楽黎明時代を回顧し、その音楽を己の作風に融合する試みを始めました。ロシア出身の現代音楽作曲家として頭角をあらわしたストラヴィンスキーやプロコフィエフ、そして複雑な管弦楽技法を駆使した魔術師ラヴェル。彼ら20世紀音楽の旗手が目を向けたのは、ペルゴレージ、ハイドン、クープラン―いずれもクラシック音楽がまだ発展途上にある時代に活躍した18世紀の作曲家たちの音楽でした。
20世紀音楽の天才たちは、古(いにしえ)の作曲家たちと自分の姿を重ねることで、新たな音楽のフロンティアを開拓する“うたかたの夢”を見ようとしたのか。8月6日、真夏の横浜みなとみらいで、その夢の形をお届けしたいと思います。
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