みんなのコンサートメモ
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コンサートについて
ーー古の城楼の上に高く、英雄の気高き霊は立つ。ーー
「熱く!楽しく!」を理念に掲げ、今年で16年目を迎えたザッツ管弦楽団は、
2001年の「都立駒場高校百周年記念プレコンサート」をきっかけに、
翌2002年に発足したオーケストラです。
駒場高校オーケストラ部の卒業生の他、関東・関西の大学の卒業生や現役大学生によって構成。
創立時から変わらず若い熱気あふれる団体です!
年に1度の演奏会に向けて日々活動しています。
16年目を迎えたザッツ管弦楽団は新境地を迎えます。
前半はブラームスの名曲。交響曲第3番。
今までと違う響き、今まで見えなかった感情、今まで気づかなかった風景。
そこから伝えられる音楽を譜面から汲み尽くすこと。
真摯に、謙虚に演奏に挑みます。
後半はリヒャルト・シュトラウスの最後の交響詩「英雄の生涯」。
英雄が敵に立ち向かい、恋をし、戦い、内省し、
静かに絶息していく壮大な物語です。
めまぐるしく入れ替わる舞台と、激しく動き回る英雄が、
リヒャルト・シュトラウスの精緻な表現で描かれます。
聴きどころはなんといっても英雄の伴侶が出てくるところです。
当団のコンサートミストレスのソロで英雄の伴侶が描かれます。
手練手管を使って英雄を誘惑し、熱情を伝え、時には思わせぶりになり、あるいは狂気までも感じさせます。
玄宗皇帝が楊貴妃に溺れ、ソクラテスがクサンティッペに苦しめられたように、
この英雄も女性に翻弄されます。
「『私は一本の箒だって、音で描写することができる』と
全盛時のリヒアルト・シュトラウスは豪語した。」
(村上春樹『騎士団長殺し』より)
ザッツならではの人間味あふれる英雄を、皆様と共有できますように。
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