オーケストラ«エクセルシス»
第9回演奏会 - 時を越えて
2018年09月24日(月) 14:00 開演
ステーンハンマル
スヴァーリエ(スウェーデン)~カンタータ「ひとつの民族」より(大浦智弘による管弦
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ベールヴァルド (ベルワルド):
交響曲第3番 ハ長調 「サンフォニー・サンギュリエール」
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アルヴェーン:
交響曲第2番 ニ長調 Op. 11
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コンサートについて
【第9回演奏会】時を超えて~日本・スウェーデン外交関係樹立150周年
日本で紹介される機会の少ない作品を取り上げ演奏会を開催している当団は、北欧作品を多く取り上げております。昨年は、デンマークと日本の外交関係樹立150周年にちなんでデンマーク作品を取り上げましたが、今年はスウェーデンとの外交関係樹立150周年、そして近代スウェーデン音楽の基礎を作ったとも言われ、スウェーデンのホールにその名を残したベールヴァルドの没後150年を記念して、スウェーデン音楽を取り上げます。
今回の公演では2つの交響曲を演奏いたします。1つはベールヴァルド(1796-1868)の第3番「サンフォニー・サンギュリエール」。彼は独自の作風で当時はなかなか理解されず、交響曲で生前に演奏されたのは第1番のみで、今回演奏する第3番は1845年に作曲されたものの、没後50年近く経った1914年にようやく初演された作品です。初期ロマン派の作風ながら、後の時代を先取りしたような音楽を聴くことができます。もう1つは、ベールヴァルドが没して4年後に生まれたアルヴェーン(1872-1960)の作品で、今から120年前の1898年に完成した交響曲第2番、後期ロマン派の作風でしっかり作り込まれています。終楽章に置かれた前奏曲とフーガは圧巻です。この作品を初演指揮したのはステーンハンマル、当団で第1回および第7回演奏会にて演奏しております。彼の残したカンタータ《一つの民族》の第2曲『スヴァーリエ(スウェーデン)』は祖国を讃える合唱作品で、スウェーデン第2の国歌と呼ばれる事もあります。第7回演奏会で、この作品を当団正指揮者の大浦智弘による管弦楽編曲で演奏いたしましたが、日本とスウェーデンの外交関係樹立150年という記念の今年、再演いたします。
初期ロマン派の作風ながら独自の道を歩み、生前は理解されなかったベールヴァルド、そんな彼を評価し作品の普及に努めたステーンハンマル、彼が作品の初演指揮をした友人のアルヴェーン。三者三様な音楽からスウェーデン音楽の魅力を感じていただければ幸いです。
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