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JSO定期公演Vol.46 有馬みどり リサイタル
有馬みどり ピアノ リサイタル ベートーヴェン全曲演奏会
2018年09月22日(土) 14:00 開演
ベートーヴェン
第22番 へ長調 Op.54
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ベートーヴェン
第23番 へ短調 Op.57「 熱情」
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ベートーヴェン
第24番 嬰ヘ長調 Op.78 「テレーゼ」
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ベートーヴェン
第25番 ト長調 Op.79
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ベートーヴェン
第26番 変ホ長調 Op.81a 「告別」
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第22番 ヘ長調 作品54 (1804)
第1楽章 メヌエットのテンポで(ヘ長調)
第2楽章 アレグレット(ヘ長調)
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第23番 ヘ短調 作品57 「熱情」(1805)
第1楽章 アレグロ・アッサイ(ヘ短調)
第2楽章 アンダンテ・コン・モート(変ニ長調)
第3楽章 アレグロ・マ・ノン・トロッポ‐プレスト(ヘ短調)
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第24番 嬰ヘ長調 作品78「テレーゼ」(1809)
第1楽章 アダージョ・カンタービレ‐アレグロ・マ・ノン・トロッポ (嬰ヘ長調)
第2楽章 アレグロ・ヴィヴァーチェ(嬰ヘ長調)
第3楽章 アレグレット (ニ短調)
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第25番 ト長調 作品79 (1809)
第1楽章 プレスト・ア・ラ・テデスカ(ト長調)
第2楽章 アンダンテ(ト短調)
第3楽章 ヴィヴァーチェ(ト長調)
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第26番 変ホ長調 作品81 a 「告別」(1809 - 10)
第1楽章 告別 アダージョ(変ホ長調)
第2楽章 不在 アンダンテ・エスプレッシーヴォ(ハ短調)
第3楽章 再会 ヴィヴァーチシマメンテェ Vivacissimamente(変ホ長調)
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コンサートについて
2018年3月23日の<有馬みどり ベートーヴェン連続演奏会>Vol.Ⅴでは『第16番 ト長調 作品31-1』(1802)、『第17番 ニ短調 作品31-2 テンペスト』(1802)、『第18番 変ホ長調 作品31-3』(1802)の3つの連作と『第21番 ハ長調 作品53 ワルトシュタイン』(1803)が演奏された。
当夜の感想ノートにこんな文を書いた。――
「有馬みどり ベートーヴェン全曲演奏会 Vol.Ⅴ」。西宮の兵庫県立芸文小ホール。ピアノ・ソナタ「16」「17・テンペスト」「18」までを前半に。休憩後の後半は「21・ヴァルトシュタイン」。回を重ねるごとに自信に満ちて隅々にまで究められた音楽がながれた。
テンポ感のよさと音色の多彩さ。左手がいざとなれば作曲家の肉声を雄弁に響かせる。あらゆる和音が最美のバランスで鳴らされていく場面ではしばしば息を呑んだ。楽章ごとに書いてればきりがない!
「16」では第2楽章のベルカントと終楽章の終わりそうで終わらないベートーヴェンのユーモア。「17・テンペスト」は、第1楽章の単音をソステヌート・ペダルで歌う独り言が他の誰からも聴いたことがない異界からの音色できこえた。終楽章はいささかも急がずに楽譜を信じきって、パトスの流露だけではない大きな音楽になった。
「18」もあらゆる場面転換での呼吸と音色とリズムの切り替えが冴えた。あまり弾かれることがない「16」と「18」にもブラヴォーが響いた。「17・テンペスト」と「21・ヴァルトシュタイン」にはもちろんのことだ。
「21・ヴァルトシュタイン」、第1楽章の展開部での痛切をきわめた和音の響き! 苦しければ前を向いて突進するんだ。これこそが「ハイリゲンシュタットの遺書」を書いた1802年から死の危機を脱した1803年のベートーヴェンの音楽だった。
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