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コンサートについて
「 曲 は 作 る の で は な く 、 作 ら れ る の だ 」 と は マ ー ラ ー ( 1 8 6 0 - 1 9 1 1 ) 自 身 の 言 葉 で あ る 。「 創 作 と は 最 初 か ら 最 後 ま で 神 秘 的 な 行 為 だ。自分では意識できぬ、外からやってくる霊感に従って何かを作らねばならない。そのとき僕はもはや僕のものではなく、宇宙が 奏でる楽器の一つに過ぎない」。また、できあがった曲について「我ながら不気味なところがあるが、そこを書いたのがどうしても自 分ではない気がする」とも語っている。美しさ、醜さ、慈悲深さ、残酷さ......全ての矛盾を孕みながら存在し続ける宇宙を思ったと き、マーラーの音楽に少し近づけるような気がする。 いまなお名を残す作曲家には、天才、神童と呼ばれた人が多いが、真っ先に思い浮かぶ天才作曲家といえば、やはりモーツァル ト(1756-1791)だろう。天国もかくやあらんと思わせるような美しい音楽の数々に、人々はいまだに魅了され続けている。モーツァ ルトの音楽を愛する作曲家も数多くいた。マーラーもその一人だろう。病に倒れ、息を引き取る前の最後の言葉は「モーツァルト!」 だったという。
モ ー ツ ァ ル ト の 交 響 曲 第 3 1 番 、マ ー ラ ー の 交 響 曲 第 1 番 。ブ ロ カ ー ト フ ィ ル ハ ー モ ニ ー 管 弦 楽 団 創 立 3 0 周 年 記 念 演 奏 会 に ふ さ わしい、二人の天才による交響曲をお届けする。
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