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アンサンブル ディマンシュ第88回演奏会
第88回演奏会
2021年02月21日(日) 14:00 開演
モーツァルト
歌劇「魔笛」序曲 K.620
/
シューベルト
交響曲第3番ニ長調 D200
/
ベートーヴェン
響曲第5番ハ短調「運命」Op.67
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コンサートについて
シューベルトの「イタリア交響曲」~交響曲第3番ニ長調
交響曲第3番は、シューベルトが18歳の1815年に完成した曲で、「悲劇的」と呼ばれる次の第4番とは対照的に若さ溢れる明るさに満ち、喜劇的、楽天的な曲です。特に第4楽章にはイタリア舞曲タランテラ(風な曲)を配置していることから、イタリアの雰囲気も合わせ持った曲です。メンデルスゾーンはイタリア交響曲の第4楽章に同様の舞曲サルタレロを配置していますが、もしかしたらこの曲からインスピレーションを得ているのかもしれません。
筆者は、初めてこの曲を聴いたとき、むしろ第1楽章にイタリアの作曲家ロッシーニ(1792-1868)のオペラの序曲の影響があるのではないかと感じました。特に主部の第2主題は、ロッシーニが1812年に書いた「幸福な錯覚(L’inganno felice)」という歌劇の序曲(同年トランペットを加えて「バビロニアのキュロス(Ciro in Babilonia)」という別の歌劇の序曲に転用)にそっくりだからです。(このことは筆者が調べた資料等にはなく、あくまで個人的感想です。)このオペラは、1816年11月にロッシーニのオペラとして初めてウィーンで公演され、ウィーンにおけるロッシーニ・ブームの火付け役となっています。
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