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童謡では誰もが知っている山田耕筰。近年は器楽・管弦楽作品も再注目されており、この度は山田の室内楽作品(婚姻の響き:ピアノ五重奏)を演奏します。この作品はスコアとパート譜が版されたのが2011年と比較的最近のため、初めて聴く方が多いと思います。大正時代に作曲された作品ですが、現代に聴いても大胆な和声感覚が新鮮です。
ミヨーの「世界の創造」はバレエ音楽として作曲され、ミヨーがジャズ要素を初めて取れ入れて作った意欲欲的な作品と言われています。当初は酷評されましたが後に管弦楽曲に編曲され、ミヨーの地位を確立するきっかけの作品となりました。バレエ音楽として作曲されたこの作品は、ピアニストの御法川恵里奈のバレエピアニストとしての経験が大いに活きる作品です。
演奏会で取り上げるもう一人の作曲家フォーレは、山田、ミヨーより一世代前の作曲家で19世紀と20世紀をつなぐ役割をしました。ピアノ四重奏の名曲ともいわれるこの曲を演奏することで、世代から世代への音楽の移り変わりが、より明確に伝わると思い選曲いたしました。
日本近代音楽の先駆者といわれる山田の作品を多くの人に聴いていただくこと、そして山田と同時代に生きたミヨーの作品を演奏することで、自身の音楽で時代を切り開いた日本とフランスの作曲家の、新しいことに挑戦する姿勢、新しい音楽を生み出す原動力を、存分に味わっていただけると思います。
プログラム
【プログラム】フォーレ:ピアノ四重奏曲 第1番
ミヨー:世界の創造 op.81b(ピアノ五重奏)
山田耕筰:婚姻の響き(ピアノ五重奏)
※曲目、曲順は変更となる場合がございます
入場・チケット購入
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一般2,000円、小学生1,000円、アーカイブ配信2,000円
※後日アーカイブ配信をいたします。 -
購入方法
パスマーケットよりご購入ください
※アーカイブ配信を視聴する方法をお伝えする、事前の無料レクチャーを予定しています。
詳細はホームページでお知らせします。
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