お話コンサート「音語り」

〜ヴィオラ奏者村上淳一郎さんをお迎えして〜vol.8①

2024年07月07日() 13:30 開演

今井館東京都

https://sachikohongo.com/j8/

ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト ケーゲルシュタットトリオ KV.498 / ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン 弦楽三重奏 op.9-1 ト長調 / ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン 弦楽五重奏 op29 ハ長調
言わずとしれた天才モーツァルト(1756-1791) は、35年という短い生涯に書いたとは到底思えないほど数々の名曲を遺し、今を生きる私たちの心を照らし続けてくれています。今回取り上げるのは「ケーゲルシュタット トリオ」。ボウリングの原型であるケーゲル(Kelgeln)に興じながら作曲したという逸話があり、そう呼ばれているようです。それが本当であったかはわかりませんが、モーツァルトにとっては、名曲を生み出すことは、遊びながらできてしまうほど容易いことだったのかもしれません。実際、この曲は、1786年(オペラ「フィガロの結婚」作曲の年!)、モーツァルトが30歳のとき、ウィーンで親しくしていたジャカン家との交流のなかで生まれました。その家には、当時新しかったフォルテピアノ(現在のピアノの原型)があり、音楽会もよく開かれたそうです。この曲の初演のとき、ピアノは、ジャカン家の娘で、モーツァルトの優秀な弟子であるフランツィスカ、当時まだ新発明の楽器であったクラリネットは、親友で名手のアントン・シュタットラー、ヴィオラは、モーツァルトが担当したと言われています。円熟期のモーツァルトが、当時まだ新しい楽器であった2つの楽器とヴィオラを見事に扱い、この斬新で、珍しい編成の名曲が誕生しました。今回は、クラリネットの代わりに、ヴァイオリンで演奏します。
ベートーヴェン(1770-1827)の作品からは、初期の弦楽三重奏曲Op.9-1と、中期の弦楽五重奏曲Op.29を題材とします。ベートーヴェンの音楽を聞いていると、生きる勇気を与えられるように感じます。その音楽には「どんな苦難があろうとも、人間の意思と気高さを持ってすれば、いつかは突き抜けて高らかに笑うことができる」というメッセージを感じます。その音楽は滔々と歌いあげるものというよりは、語られる音楽です。短いモティーフたちが互いに紡ぎあって、各声部が立体的に関係しながら組み立てられ、前進していきます。
それらをゆっくりと紐解きながら皆でベートーヴェンの音楽を味わいましょう。

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コンサートについて

ヴィオラ奏者 村上淳一郎さんをゲストにお招きする音楽寺子屋は、今回で8回目。村上さんの美しく深い音色や、本質をつく言葉に魅了されるファンが毎年増えていくほどの大人気の企画です。7/3-6に公開リハーサルもあり、細部に渡って時間をかけて味わっていきます。聞きにいらした皆さまと共に、音楽とは、生きるとは何ぞやと、問いかけ、わいわい楽しみ、音楽を味わい尽くす熱き5日間です!

⭐️詳細
https://sachikohongo.com/j8/
⭐️お申し込みフォーム
https://forms.gle/GL799aBWCeVRvb9S9


◆日時
2024.7/7 (日)  
①13:30 (12:30開場) ②17:00(16:15開場)
※2回公演です。各公演同じ内容です。

◆会場
本駒込 今井館聖書講堂
文京区本駒込6-11-15
山手線「駒込駅」より 徒歩11分
南北線「駒込駅」より徒歩8分
三田線「千石駅」より徒歩5分

◆チケット
4500円(一般)
3000円(大学生)
2000円(高校生以下)

◆曲目
・モーツァルト / ケーゲルシュタットトリオ KV.498
(Pf.小松玲子 Vn.本郷幸子 Va.村上淳一郎)
・ベートーヴェン / 弦楽三重奏 op.9-1 ト長調
(Vn.加藤えりな Va.村上淳一郎 Vc.庄司まいこ)
・ベートーヴェン / 弦楽五重奏 op29 ハ長調
(Vn.加藤えりな、廣海史帆 Va.村上淳一郎、棚橋恭子 Vc.加藤歩)

音楽寺子屋の醍醐味ともいえるリハーサルも公開します!
⭐️詳細:https://sachikohongo.com/r-8/

(ゲスト:村上淳一郎、主宰:本郷幸子)

◆村上淳一郎:
トリエステ国際コンクール第1位(イタリア,トリエステ) 当時のイタリア大統領チャンピ氏より金メダルを授与される他、イタリア全土、ヨーロッパ各地で約50回のコンサートを提供される。ヴィットリオ・グイ国際コンクール第1位(イタリア,フィレンツェ)2009年イタリアからドイツに移りケルン放送交響楽団ソロヴィオリストに就任、ゲヴァントハウス管弦楽団、バイエルン放送交響楽団、バンベルク交響楽団等で客演首席奏者として出演の他、ヨーロッパ各地の音楽祭で室内楽奏者や独奏者として出演。
2021年10月よりNHK交響楽団首席ヴィオラ奏者。

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