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近代フランス音楽の発展へ大きく貢献した音楽家として挙げられるのがドビュッシー、ラヴェル、そしてフォーレの3名です。フォーレの代表曲として「レクイエム」や「シシリエンヌ(シチリアーノ)」などが今日でも知られていますが、ドビュッシー、ラヴェルに比べると知名度はそれほど高くないのかもしれません。
パリ音楽院の教授や院長として当時のフランス音楽界を牽引する存在でもあったフォーレ。周囲の支持を受けつつも常に控えめだった彼の姿勢は、表面的な派手さによらない慎ましく内省的な作風として音楽にも反映され、その傾向は晩年になるほど強まります。歌曲やピアノ曲といった小規模曲を得意としていたフォーレは室内楽曲にも挑み、彼独自の作風と合致した名作を遺しました。
没後100年にあたり、とりわけ中期以降の傑作と名高い2つのピアノ五重奏曲をお届けします。みずみずしい旋律、匂い立つような情感、深い祈りのような静けさを湛えた、まさにフランス室内楽の至宝に対して、“フォーレが弾けるなら…”と、若手トップクラスの精鋭が集いました。
フォーレは次男フィリップに宛てた手紙で次のように語っています。「私にとって芸術、とりわけ音楽とは、可能な限り人間を今ある現実から引き上げてくれるものなのです。」フォーレが音楽に見ていた世界と、さらにその先の世界を、垣間見る演奏会となることでしょう。
【出演】
郷古廉(ヴァイオリン)
小川響子(ヴァイオリン)
中恵菜(ヴィオラ)
水野優也(チェロ)
水谷友彦(ピアノ)
【曲目】
▼ガブリエル・フォーレ:ピアノ五重奏曲 第1番 ニ短調 op.89
▼レイナルド・アーン:ピアノ五重奏曲 嬰ヘ短調
▼ガブリエル・フォーレ:ピアノ五重奏曲 第2番 ハ短調 op.115
プログラム
入場・チケット購入
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入場料一般4500円友の会会員4050円学生1500円
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チケット発売日
2024/07/16
問い合わせ
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電話番号
ザ・フェニックスホールチケットセンター 06-6363-7999 (平日10:00~17:00 / 土日祝 休業)
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