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2024/05/15
2024年はアントン・ブルックナー生誕200年のメモリアルイヤーです。 ブルックナーは19世紀に活躍したオーストリアのオルガン奏者であり作曲家で、数多くの交響曲などを作曲しました。メモリアルイヤーに合わせて、日本各地でブルックナーの楽曲を演奏するコンサートも多数開催されます。 ブルックナーの生い立ちや活躍について知りながら、どんな楽曲があるのか、また今年開催されるコンサート情報についても知ってみましょう。
オーストリアの作曲家であり、オルガニストでもあるアントン・ブルックナー。1824年に生まれ、1896年にその生涯を終えるまで演奏家や作曲家として活躍し続けた、19世紀の音楽の巨匠とも呼ばれる存在です。 今年2024年はブルックナーの生誕200年にあたるメモリアルイヤーであり、今年はブルックナーの曲を聴きにコンサートへ行こうと考えている人もいるのではないでしょうか。今回は、ブルックナーの音楽をより深く楽しむためにも、ブルックナーが歩んだ人生を知ってみましょう。 オーストリアのリンツ郊外、アンスフェルデンにて11人兄弟の長男として生まれたブルックナーは、幼い頃から小学校教師の父が演奏するオルガンと、母親の歌うミサに親しんでいました。 ブルックナーが小学生になるころには、楽器の演奏方法など父親から音楽を学び、10歳になるころにはオルガニストの助手として働くほどの実力だったとか。父親の死後は修道院の聖歌隊メンバーとなり、修道院の有名なオルガニストから指導を受けました。 ブルックナーも父親と同様に教師の職に就きましたが、その職務よりもオルガンでの作曲や演奏を優先していたそうです。リンツの大聖堂のオルガニストに任命されるなど、演奏家としてキャリアを順調に築いていきました。 とくにブルックナーが得意としていたのは即興演奏で、皇帝フランツ・ヨーゼフ1世の宮廷オルガニストになるなど、オルガン演奏の名手として輝かしい評価を得ました。
一方演奏家としてだけでなく、作曲家として交響曲の作曲にも熱心に取り組みました。生涯で交響曲第8番までを書き上げ、第9番を作曲中であった1896年10月11日に亡くなるまで、キャリアや金銭面において紆余曲折ありながらも意欲的に作曲を続けていました。 ブルックナーは、自身が作曲した曲を複数回にわたって改訂を施したことでも有名です。つねに新作の作曲に取り組みながら、過去の作品についても改訂を施し、ブルックナー自身が理想の音楽を追い求めました。 未だにブルックナーの交響曲は、演奏するオーケストラや楽団によって使用する楽譜が違うこともあるようで、同じ交響曲でも様々な角度から楽しめるのはブルックナーの特徴といえます。
コンサートスクウェアでは、作曲家の曲が演奏されるコンサートが検索できます。ブルックナーが演奏されるコンサートの一覧はこちらです。 https://www.concertsquare.jp/composer/159 また、曲ごとに開催されるコンサートも検索することができます。こちらのブルックナーの曲一覧からお好きな曲のリンクをクリックしてください。 https://www.concertsquare.jp/composer/159/music 生誕200年のこのタイミングでぜひアントン・ブルックナーの歩んだ人生にも思いを馳せながらコンサートに足を運んでみるのはいかがでしょうか。 文 : 藤枝あおい
中の人は、アマチュアオーケストラで打楽器をやっています