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「音楽の力を、大切なあなたへ」――Comedy Symphony Classicsが紡ぐ「壮大で面白いクラシック」

2025/04/17

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『クラシック音楽をもっとたくさんの人に、より身近に感じてもらいたい』

そんな想いのもと若手音楽家たちが集い結成されたのが"Comedy Symphony Classics(コメディー・シンフォニー・クラシックス)"です。

代表はテノール歌手の寺島大雄。第一線の歌い手を目指して音楽の道を究める傍ら、クラシックの面白さと奥深さを届ける活動を続けています。

「クラシックは "なんか堅苦しそう…" というイメージを払しょくしたい」というミッションを掲げ、他に例を見ないユニークなコンセプトを次々に打ち出している同団体。

5月10日(土)に2度目となる単独公演の開催が決まり、勢いに乗る日本クラシック界の新星にお話を伺いました。

©Katsuhiro Ichikawa

寺島 大雄(Terashima Hirokazu)
愛知県出身。10歳より合唱を始め、17歳より声楽の道に進む。愛知県立芸術大学音楽学部音楽科声楽専攻及び同大学院音楽研究科博士前期課程音楽専攻声楽領域修了。鏑木勇樹、大槻孝志の各氏に師事。

在学中、選抜により愛知県立芸術大学音楽学部定期演奏会ならびに卒業演奏会に出演(独唱)。
第20回日本演奏家コンクール本選 声楽部門 大学生の部において第1位、併せて愛知県知事賞を受賞。
同入賞者の中からの選抜メンバーとして東京フィルハーモニー交響楽団と共演。
第24回同コンクール本選 声楽部門一般Aの部特別賞。
第4回平井康三郎声楽コンクール 第3位。

オペラではこれまでに、『魔笛』タミーノ、『イドメネオ』イドメネオ、『いつわりの女庭師』ベルフィオーレ、『コジ・ファン・トゥッテ』フェランド各役で出演。

——声楽の道にはどのように惹かれていったのでしょうか

寺島10歳のときに母と祖母に連れられて市民合唱団に入団したことが最初のきっかけです。

あらゆる年代の方々と声を合わせて一つの作品を作り上げていく高揚感に胸が高鳴りました。人を引きつける音楽の力を初めて感じました。

——声楽家を目指したいと思った転換点はありますか

寺島愛知県立芸術大学に在学中のときのことです。

お客様から「あなたの歌をきくとすごく心が和むわ」と声をかけていただきました。自分にしかできないことがあると知り、声楽の道を進んでいこうと決断しました。単に技術の向上だけでなく、お客様に寄り添える表現者でありたいと胸に誓ったのも、この時です。

——素敵な体験ですね!お客様に寄り添いたいという気持ちが、Comedyの結成につながっていったのでしょうか

寺島その通りです。わたしが大学院に入学した2021年に、愛知県立芸術大学の学生を中心とした4名で結成しました。歌は私だけで、楽器も分野もバラバラですが、「クラシック音楽の面白さを届けたい」という想いをメンバーみんなが共有していました。

——2021年5月に早くも1回目のコンサートに出演されていますね!

寺島45分間の小さなコンサートに出演させていただいたことが最初のスタートでした。とにかく手探りの状態だったというのが本音です。もっとお客様視点でコンサートを立案していきたいねと、上演後にメンバーで話し合いました。

——2度目のコンサートはついに単独コンサート! Comedy Symphony Classics2 ~動物の音楽祭~ が開催されました。開催日は2022年5月5日、こどもの日だったんですね

寺島この日程は本当に偶然でした(笑)。前回の反省を活かし、改めてどうしたら初めてのお客様にも楽しんでいただけるかを考え、コンサートのテーマを毎回設けることにしました。

開催日を受けて、じゃあ「大人も子供も楽しめるクラシックコンサート」をテーマにしようということになり、世代を超えて親しめるように「動物の音楽祭」というタイトルを設定しました。

——面白いですね!お子様も楽しめるクラシック音楽という発想がとても斬新です

寺島コンサートを2部構成にし、完全オリジナルのストーリー仕立てにしました。

第1部は有名な童謡の演奏や楽器紹介、第2部はサン=サーンスの≪動物の謝肉祭≫をメインとしながらプロジェクターを使ってクイズ形式にしたり、客席の照明も暗くせずに小さいお子様が走り回ってもOKにしてみたり。

「会場参加型で大人からこどもまで楽しめる演奏会」として好評で、自信を深めることができました。更なるグレードアップを目指して次回公演を開催したい気持ちが強く生まれ、計画してきました。

ComedySymphony Classics 3 〜大切なあなたへ〜

日時:2025年5月10日(土) 18:30開演

場所:昭和文化小劇場(愛知県)

詳細 : https://www.concertsquare.jp/blog/2025/202410164.html


「クラシック音楽の楽しさをたくさんの人に知ってもらい、より身近に感じてもらいたい」をコンセプトにコンサートを開催しているComedy Symphony Classics。
オリジナルストーリー仕立てで、はじめてクラシック音楽を聴く方からファンの方まで、
そして大人から子どもまで幅広い世代の方に楽しんでいただける公演をおこなっております。

このたび、2回目となる本公演を開催することとなりました。

ぜひ「クラシック音楽ってあまり聴いたことなかったけど、聴いてみようかな」第一歩に!
そしてますます好きになるきっかけのひとつに!


音楽の持つ力を体感しに、ぜひご来場ください。
みなさまのお越しを心よりお待ちしております。

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——いよいよ2025年5月10日、2度目の単独公演となるComedy Symphony Classics3 ~大切なあなたへ~ が開催されます! まずはテーマを教えていただけますか

寺島「音楽が与える人生への影響力」です。

クラシックは私たちの日常に沁みこんでいます。つらい時、落ち込んだ時、みなさんの気持ちに寄り添ってくれた一曲があると思います。それは私たち演奏者にとっても同じ。活動の原点を反映したテーマとなっています。

——コンサート全体を「ラジオ番組」として構成していると伺いました。その狙いは?

寺島本公演の企画を練っている時メンバーのひとりが「音楽って聴いている人の心に寄り添ったり、影響を与えるよね。クラシックを通して気持ちを体現できるようなことをやりたいな」とふいに言ったんです。

この流れでできた設定が「ラジオ番組」です。寄せられる様々なメッセージにぴったりの作品を演奏することで、“音楽がいつでも支えてくれる”という「心の処方箋」を、おひとりおひとりにお届けできるような作りになっています。

——これまでのComedyのコンサートとの違いはありますか?

寺島前回までは愛知県立芸術大学を中心に東海地方で活動している演奏家だけで結成していましたが、今回は団体の趣旨に賛同していただける出演者の方をSNSで募集しました。

Comedyとしては東海地方を中心にしながらも、グループとして地域の垣根を越えて色々なバックグランドを持っている人が交流し合うことで、音楽表現の視野を広げていきたいと考えています。

——オッフェンバック『ホフマン物語』より「小鳥たちはクマシデの並木道で」は初めて耳にされる方もいらっしゃるかもしれませんね

寺島本公演も2部制となっており、前半は曲にリンクする感情を設定し「この曲はこういう感情をもっているんだね!」という心の動きが感じられるプログラムで、後半は「演奏者側の音楽にまつわる素敵なエピソード」を題材にしています。

ご質問いただいたオッフェンバック『ホフマン物語』より「小鳥たちはクマシデの並木道で」は後半部に演奏される曲で、メンバーが心に秘めている大切なエピソードと実はリンクしているんです。是非メンバー各々のパッションに思いを馳せながら、演奏をお聴きいただければと思います。

——錚々たる曲目が揃っていますが、特に聴いてほしいというポイントがあれば教えてください

寺島第2部のメインで演奏するラフマニノフの交響曲第2番です。

壮大な交響曲を、今回出演する8人のみで表現するというチャレンジを是非見ていただきたいです!オーケストラに負けない迫力の演奏をお届けします。

それと、この記事を読んでくださっている方だけにお伝えしたい見どころポイントがあるのですが、よろしいですか?

——ありがとうございます!ぜひお願いします!

寺島ベートーヴェンの第9のメロディは有名ですよね。本公演の第9には、第9以外のクラシック音楽のメロディが隠されています!

1種類の楽器が全然違う曲を弾いていたり、他の有名曲の断片が織り交じって第9のメロディになっているなど、クラシックってここまで面白くなるんだという発見があるはずです!

耳を澄ませていてくださいね!

——おぉ!楽しみで仕方ありません! それでは最後に読者にメッセージをお願いします

寺島Comedy Symphony Classicsは今後もクラシックの面白さと本質をお届けしてまいります。

活動の輪をもっともっと広げていきたいので、団体としての趣旨にご興味をお持ちいただける音楽家の方がいらっしゃいましたら、是非いっしょに活動してまいりましょう!

そしてぜひ5月10日の演奏会にも足を運んでいただけたらと思います!

——本日はありがとうございました!

(インタビュー・構成/交告承已)

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Comedy Symphony Classics

ストーリー仕立ての演奏会を開催

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コンサートスクウェア事務局

中の人は、アマチュアオーケストラで打楽器をやっています