みんなのコンサートメモ
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コンサートについて
【アマチュアとは音楽を愛すること】
新型コロナウイルス感染症のため、多くのコンサートが中止になりましたが、制約を受けながらも少しずつホールでの演奏会が再開されています。しかし音楽を楽しみでやっているアマチュアに許されるのだろうかとも悩みましたが、新響はできるだけのことをして前に進もうとなりました。約半年ぶりの活動再開には、新響らしくて、私たちも聴いてくださる皆様も音楽の喜びを共有できるプログラムにしたいと考えました。
【フィンランド~日本から一番近いヨーロッパ】
北欧の国フィンランドは、ヨーロッパの中で日本からの距離が最も近く国民性も似ています。シャイで時間に正確、木の家に住み靴を脱ぐ。言葉の音が近く、森林面積が多く自然を信仰している。日本人がフィンランドの国民的作曲家シベリウスの音楽に共感するのは、そのような背景があるのかもしれません。
カレリアとは、現在のフィンランドの南東部からロシアの北西部にかけて広がる森林と湖沼の多い地方で、フィンランドの歴史と伝承文化の宝庫でもあります。愛妻家で知られるシベリウスが新婚旅行に行ったのもカレリアで、その翌年カレリア地方の歴史劇の挿入音楽を依頼されました。そのうちの3曲が組曲として現在コンサートでよく演奏されています。
すでに交響詩で名声を得ていたシベリウスは、その後交響曲作曲家としての道を進みます。ベルリオーズの「幻想交響曲」に感銘し標題のある交響曲を計画しましたが、結局は純粋な交響曲第1番が完成しました。チャイコフスキーやブルックナーの影響を受けながらも、フィンランドの風土が根底にある自然を感じる曲です。
【芥川也寸志、若き日の名曲】
新交響楽団の創立指揮者にして音楽監督であった芥川也寸志は、文豪芥川龍之介の息子として生まれ、作曲家として魅力的な作品を残す一方、指揮者や音楽番組の司会者などさまざまな音楽活動を通して音楽を広め、日本の戦後の文化の発展に大きく貢献しました。今回演奏する「交響三章」は、東京音楽学校在学中の作品で、躍動するリズムと叙情的なメロディーの生き生きとした曲です。どうぞお楽しみに!
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