浜野考史 ヴァイオリンリサイタル

「白鳥の湖」「詩曲(ポエム)」ほか

2023年03月29日() 19:00 開演

浜離宮朝日ホール 音楽ホール東京都

http://www.theater-orchestra-tokyo.com/concerts/c20220329_hamano.html

ヴァイオリン: 浜野考史 / ピアノ: タカヒロ・ホシノ

ロベルト・シューマン アダージョトアレグロ 作品70 / ギヨーム・ルクー ヴァイオリンソナタ / エルネスト・ショーソン 詩曲(ポエム)作品25 / ジュール・マスネ タイスの瞑想曲 / ピョートル・チャイコフスキー バレエ「白鳥の湖」作品20より、情景集 / ウジェーヌ・イザイ ワルツ形式の練習曲による奇想曲

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コンサートについて

◆バレエ音楽は宝石箱のように《チャイコフスキー:白鳥の湖》
「バレエ音楽は、宝石箱のような小作品集といったところだと思う。交響曲とは違って音楽の形式が単純。そのわかりやすく良いメロディを美味しく聴かせたい。」(-出典 ONTOMO MOOK「バレエ音楽がわかる本」-)
舞台音楽を愛し長年支え音楽を演奏し続ける浜野はこう語る。
19世紀、ヨーロッパではあらゆる芸術でロマン主義の芸術運動が行われた。バレエはこの時代にロマンティックバレエとして盛えさまざまな発展を遂げ、今我々の知るクラシックバレエの礎が築かれた。芸術、クラシック音楽の演奏と文化的土壌は密接な関係にある。
浜野がソロ・コンサートマスターを務めるシアター オーケストラ トーキョーは劇場音楽、特にバレエ音楽の演奏におもきを置く。いわゆる古典バレエの‟見せ場”ではヴァイオリンのソロが書かれている作品が多く存在し、主人公たちの心情を代弁する。バレエが育った地フランスに拠点を置く浜野が、オーケストラピットを飛び出し満を持して演奏する《白鳥の湖》にご期待ください。
◆音で表現する詩的な世界観《ショーソン:詩曲(ポエム)》
本公演の5作品のうちのひとつ、ショーソン Chausson(1855-1899) の作品《詩曲》は神秘的な序奏、瞑想的な第一主題、そして熱情的な第二主題が詩的な音楽で展開される。独奏ヴァイオリンと管弦楽のために書かれた作品であり、ショーソンを代表する作品のひとつ。ロシアの作家ツルゲーネフの小説『愛の勝利の歌』に基づき、その神秘的な物語性を高め「詩曲」として発表された。台詞のないバレエの世界に音楽の言葉を描く浜野が奏でるヴァイオリン。国内で数多くの演奏活動を経てなお今フランスで研鑽を続ける浜野が日々聴き、見て、肌で感じる風がどのように音楽で表現されるのか、ご注目ください。

今回のプログラムでは、シューマン、サン=サーンス、ルクーなど、共に時代を担った作曲家の作品がラインナップされている。文学から生まれたロマン派の時代は詩情豊かなバレエ発展の時代でもあった。静かな愛に溢れたロマンティックな、そしてメランコリックな音楽に身を委ねるひとときをお楽しみください。

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