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N響 Music Tomorrow 2023 非公式情報
2023年06月27日(火) 19:00 開演
https://www.nhkso.or.jp/concert/20230627.html?pdate=20230627
指揮者: ライアン・ウィグルスワース / 尺八: 藤原道山 / ヴァイオリン: 金川真弓 / 三味線: 本條秀慈郎
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コンサートについて
今年のMusic Tomorrowでは、前半に本シリーズの軸となる尾高賞受賞作品2作、後半にミロスラフ・スルンカの《スーパーオーガニズム》が演奏される。《ヴァイオリンと三味線のための二重協奏曲》は一柳の絶筆となったが、遺作への贈賞は今回が初となる。時代の先端をつねに志向し、晩年に至っても若手音楽家と交流し続けた一柳の功績を思い返しつつ、ヴァイオリン、三味線、管弦楽が絶妙な距離感で対峙する、本作の峻厳な音世界を堪能したい。古典的レパートリーでの緻密かつ情感ゆたかな演奏を得意とする若手、金川真弓の演奏も注目される。
他方今年46歳になる藤倉は、死去時の一柳のほぼ半分の年齢でありながら、今回の受賞が4作品目となる。《尺八協奏曲》では、尺八の伸びやかかつ真摯なモノローグ、それに寄り添い多層的で広がりのある響きを作りだす管弦楽とのやり取りが味わい深い。邦楽器奏者の近年の活躍ぶりを証する2作だ。
チェコ出身のスルンカは2016年、ペトレンコが指揮し、ヴィラゾンとハンプソンが主役を歌って初演されたオペラ《南極》の成功により、一躍スターダムにのし上がった。同郷のドヴォルザークとヤナーチェクに敬意を払いつつ、一作ごとに作曲法を模索し、構造と響きを緻密に設計するスルンカの音楽はしかし、彩雲のような浮遊感と中間色をたたえ、ときに夢幻性さえ漂わせる。ヨーロッパ現代音楽界の最前線に立つ作曲家の新作が世界で初めて鳴り響く、希有な瞬間に立ち会いたい。
平野貴俊(音楽学・音楽評論)
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