七條恵子 フォルテピアノリサイタル

2023年07月30日() 17:00 開演

日本ホーリネス教団東京中央教会東京都

七條 恵子

W.A.モーツァルト ピアノ・ソナタ第8番 イ短調 K.310 / W.A.モーツァルト ピアノ・ソナタ第9番 ニ長調 K.311 / W.A.モーツァルト 幻想曲 ニ短調 K.397 / W.A.モーツァルト ロンド イ短調 K.511 / C.P.E.バッハ 幻想曲 イ長調 Wq.58-7

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フォルテピアノという楽器の持つ繊細さ、その繊細さ故に表現し得るダイナミックさや、率直さなどは、この楽器を演奏し初めて20年以上経つ今でも、未だに驚かされることが少なくありません。それと同時に中音域の持つ人の声のような温かい魅力はなんとも言えないものがあります。
今回のプログラムでは、モーツァルトのソナタ 2 曲に焦点を当てています。モーツァルトは 1777 年、仕事探しの為に、ザルツブルクを出発し、ミュンヘン、アウグスブルグ、マンハイムを経由してパリへと辿った旅路の道中、ピアノ作りのヨハン・アンドレアス・シュタインと彼の楽器に出会います。その時の楽器との出会いと感激の様子を、 父親への手紙にしたためていますが、モーツァルトはこの時期から、鍵盤楽器の為の作品において、真に豊かな表現を見い出し、その豊かさをどんどん開花させていっているように見えます。
今回選んだ2曲のソナタは、ザルツブルクからパリへの旅路の途中、シュタインとの出会いの後に書かれたものです。フォルテピアノの魅力、 また、モーツァルトの鍵盤楽器作品の開花する魅力を、この機会に存分にお楽しみいただければと思っています。
また、このコンサートで使用させていただく楽器は、私が知るフォルテピアノの中でも最も素晴らしい楽器の一つです。このような楽器でコンサートが出来る事に心から感謝いたします。
7月30日、大久保にて皆様にお会いできる事を心から楽しみにしております。

七條恵子

【七條恵子プロフィール】
徳島県出身。桐朋学園大学ピアノ科卒業後、 東京藝術大学古楽科、 及びアムステルダム音楽院にてフォルテピアノ修士課程修了。 またベルギー王立ゲント音楽院では現代音楽ピアノソリストコースを専攻し最高栄誉賞を得て修了。2009年から2016年まで、アムステルダム音楽院の嘱託伴奏員として勤務。2019年にはブリュージュ国際古楽音楽 コンクールのフォルテピアノ部門で審査員を務めた。 現在オランダのティルブルフ音楽院、及びベルギーのゲント音楽院教授。 フォルテピアノスペシャリストとして、また現代ピアノ奏者として、ソロ、アンサンブル共にヨーロッパを拠点に活発な演奏活動を展開している。アムステルダム在住。

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