ルー・ハリソン

1917年05月14日 - 2003年02月02日

アメリカ

アメリカの現代音楽の作曲家。オレゴン州ポートランド出身。 世界中の民俗音楽を参照して出来上がる、一種のワールドミュージックに近い性質を持った作曲活動を行った。十二音技法で作曲したチェロとハープの為の組曲も佳品ではあるが、後にこの技法への敵意は凄まじいものとなった。『太平洋のロンド』ではフィナーレに十二音技法を配し、この技法が世界の調和を破るものとして用いられる。ジョン・ケージとも共同作曲をするほど仲が良かったものの、ハリソンの楽天的な性格がケージの厭世的な性格と合わなくなり、最終的には決裂する。 ハリソンが晩年まで情熱を傾けた物が音律である。世界の様々な音律に詳しかった彼は、世界の楽器を調律しなおす創作へ徐々に傾斜してゆく。最も有名なのはジャワ・ガムランだが、韓国の伝統楽器も調律しなおして作曲しており、芸風の幅は広い。舞台上のアップライトピアノを、自ら調律バーを持って聴衆の前で様々に違った調律の音階を聞かせるなど、聴衆の耳の覚醒すらも狙っていた。

この作曲家の曲を演奏した過去コンサート

【昼の部】村治佳織ギター・リサイタル

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2024年05月05日 () 14:00

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グリーンスリーブス, イエスタデイ, ノクターナル Op.70, ヒア・カムズ・ザ・サン, 他

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ギター: 村治佳織

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イングランド民謡: グリーンスリーブス / レノン/マッカートニー: イエスタデイ / ベンジャミン・ブリテン ノクターナル Op.70 / ルー・ハリソン ヒア・カムズ・ザ・サン / レノン/マッカートニー: ミッシェル / ジョン・ダウランド 涙のパヴァーヌ P15 / 作者不詳: 4つのスコットランド古謡 / ジョン・ダウランド ファンタジー P1

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Just Music in Koganei Vol. 4

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2023年08月18日 () 19:00

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アメリカから一時滞在中のマーティー・リーガンと津田宗明によるコラボレーション。その他、珍しい近代アメリカ作品を演奏します。

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マーティー・リーガン: かすみ雲に乗って / 津田宗明: ねこのひとりごと / ルー・ハリソン チェロとピアノの為の組曲 / ウィリアム・グラント・スティル サマーランド / ウィリアム・グラント・スティル ヴァイオリンとピアノの為の組曲

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