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大人同士が音楽を深める場所、アマチュアピアニストサロン PLAYGROUND

2024/11/08

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40代から70代のピアノ愛好者が集まり、ピアノの楽しみを再発見する場「アマチュアピアニストサロン PLAYGROUND」。ブランクを経て再び鍵盤に向き合う人たちが集い、年齢を重ねたからこそ感じられるピアノの喜びを共有しています。設立者の松井さんは、「大人のための落ち着いたサロン」を目指し活動を続けています。ピアノへの情熱と共に育まれる、優雅で温かいひとときに迫ります。

「アマチュアピアニストサロン -PLAYGROUND-」
2016年6月に発足した、40歳以上のためのアマチュアクラシックピアノ愛好家の会。独学や個人レッスンで発表の機会がない一定年齢以上のピアノ愛好家が、落ち着いてピアノ演奏に参加できる会を目指しています。発足以来月1回の練習会と、年2回本格的なホールで発表会を開催しています。 クラシックピアノをライフワークとして捉え、発表の場を求める方であれば、演奏レベルは問いません。演奏レベルよりも、大人のコミュニケーションマナーを重視しています。 PLAYGROUND(社交場・遊び場・演奏の場)でお会いできますことを願っております。

【会員募集中】
詳しくは当会ホームページをご覧ください。
https://www.playground-jp.net/

——「アマチュアピアニストサロン PLAYGROUND」はどのような団体ですか?

松井40歳以上のシニアに特化したアマチュアピアノ同好会です。ピアノサークルは数多くありますが、この年代の愛好家が気軽に集まれる場として2016年に立ち上げました。

私自身、50歳を過ぎてからピアノを再開したときに、同世代の方と発表の場を作れたら楽しいだろうなと思い、発足させました。

——会員数や男女比について教えてください。

松井コロナ禍の影響で減少し、現在は10名を下回っています。男女比では、過去には男性が3割くらいでしたが、現在はおらず、50代から70代の女性が中心となっています。

ファツィオリのピアノでの発表会。衣装選びも楽しみの一つ

——皆さんはどのようなピアノ歴をお持ちですか?

松井多くの方が中学や高校までピアノを習い、その後数十年のブランクを経て、50代を過ぎて再び始めた方が多いです。

また、私たちが子どもの頃はレッスンが厳しくて辞めてしまったという方もいらっしゃいます。学業や子育てを終えて時間に余裕ができた方と、現役で仕事をしながらリラックスの場を求めて入会される方が半々くらいです。

ピアノに向き合うひとときは、皆さんにとってとても大切な時間

——松井さんがピアノを再開されたきっかけは何でしたか?

松井仕事や親の介護で忙しくしていた時期に、友人が電子ピアノを譲ってくれたことが再開のきっかけでした。「弾かなかったら返してもいいよ」と言われていたのですが、弾きはじめたら楽しくて。

それから先生も探して、「PLAYGROUND」を立ち上げ、今ではアマチュアピアノコンクールにもチャレンジしています。

——「PLAYGROUND」の活動として、月に1回、「練習会」が開催されるそうですね。どのような会なのでしょうか?

松井都内のピアノスタジオを利用して、毎月1回、日頃の練習の成果を発表し合うカジュアルな集まりです。

江東区の文化施設を使うことが多いですが、渋谷、青山、日本橋、時には千葉に出向くこともあります。さまざまなスタジオに足を運び、ヤマハ、スタインウェイ、ファツィオリなど、異なるメーカーのピアノで弾く体験を楽しめるように工夫しています。最近はShigeru Kawaiが人気ですね。

発表会ではテーマを設定してプログラムを工夫している

——練習会ではどのような曲が人気ですか?

松井ショパンが人気です。比較的易しめのノクターンやワルツをお弾きになる方が多いですね。ほかにはドビュッシーや、ブラームス、J.S.バッハなどが人気です。古典はあまり弾く人がいませんが、私自身はベートーヴェンが好きです。

——年2回の発表会はフライヤーも作り、コンサートスクウェアで告知されたりと、精力的にご活動されていますね。

松井大人のピアノ愛好家のなかには発表会に出ることを躊躇される方がいらっしゃいますが、発表の場を提供することが当会の目的ですので、出場を入会の条件とさせていただいています。皆さん衣装選びなども含め、それぞれに楽しんでくれているようです。。

「銀幕の中のショパン」や「子どもの頃に好きだった曲」といったテーマを設けて選曲し、お客さまにも楽しんでいただけるようプログラムも工夫しています。とくにショパンの作品が多いときはたくさんのお客さまが来てくださる傾向があります。

私たちは難易度が高くない曲しか演奏しないのですが、そうするとかえって耳馴染みが良いというか、聴きやすいので喜んで聴きに来てくださる方がいらっしゃいますね。

「PLAYGROUND」では大人が落ち着いてピアノを長く楽しめる場所を目指している

——「PLAYGROUND」さんの入会条件は40歳以上ですが、その年代の方々が集まる会ならではの魅力を教えてください。

松井同年代の方々と共通の話題でお話できることが一番大きいですね。ピアノ以外にも生活のお悩みとか、そんなに深いプライベートのことを話し合うわけではないのですが、グルメやフィットネスの話題、コンサート情報を交換し合うこともあります。また、ご両親の介護をされている方もいらっしゃるので、「あの方も介護をしながら頑張っていらっしゃるから、自分も頑張ろう」と励みになることが多くあります。

演奏については、アマチュア同士なので会員同士でアドバイスをしあうことは避けるようにしていますが、簡単な言葉でお互いに励ましあえるのは、同世代の人が集まる会ならではだと思っています。

私たちの「PLAYGROUND」はサークルではなく、“サロン”と称しています。「サークル」というと出入りの激しい印象を抱くのですが、「長く、落ち着いてお付き合いできる会」という意味でサロンと呼んでいます。欧米の社交界のような、エレガントな雰囲気の、同世代の方との語らいを楽しめる大人の場を目指していて、実際に入会してくださった会員さんたちも「こんな落ち着いている会に入れてよかった」とおっしゃってくれます。

12月の発表会は「Piano Soiree (ピアノ・ソワレ)」)と題して、大人の方に心地よく聴いていただける曲を演奏します。ぜひ聴きにいらしてください。

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中の人は、アマチュアオーケストラで打楽器をやっています