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2024/12/13
関西シティフィルハーモニー交響楽団は大阪で活動するアマチュアオーケストラで、今年で創団50周年を迎える。指導者に恵まれた関西シティフィルの魅力や、音楽活動のやりがい、2025年1月の定期演奏会や50周年記念イベントなどについて、在籍12年の平田さん(ヴァイオリン)と姜さん(クラリネット)のお二人に伺った。
——関西シティフィルハーモニー交響楽団について教えてください。
平田現在80〜90名が在籍しているアマチュアオーケストラです。社会人の方を中心に、学生さんやお仕事をリタイヤされている方、音楽をお仕事にされている方も在籍しています。創団は1974年、関西の大学オーケストラOBが中心となって結成されましたが、今では関西に転勤されてきた方などいろいろな方がいらっしゃいます。
——関西シティフィルならではの魅力を教えてください。
平田大阪フィルハーモニーやNHK交響楽団に所属されているプロの奏者の方々が指導にいらしてくださることです。演奏上の実用的なアイデアを教えていただけるので、とても勉強になっています。
姜クラリネットの私はソロをみていただくこともあります。音程、リズムなどの基本から、フレーズ感やニュアンス、作曲家の持つ音楽のスタイルやどうアプローチするかといった音楽性についてまでご指導いただき、毎回、とても刺激のあるレッスンです。
平田指揮者も素晴らしいです。関西シティフィルの常任指揮者はジョージア出身のギオルギ・バブアゼ先生。先生は関西フィルハーモニー管弦楽団のコンサートマスターをされていて、20年程前に関西シティフィルにご指導いただいたご縁で、現在では常任指揮者を務めてくださっています。バブアゼ先生を私たちはゴギさんとお呼びしています。ゴギさんの指導の素晴らしいところは、自ら演奏してお手本を示してくださること。具体的に音で示してくださるので、イメージがつかめてとてもありがたいですね。ヴァイオリンにとっては具体的に弓をどう動かせばどういう音が出るかまで教えてくださってとても勉強になります。
姜指揮者としては壮大な音楽を作り上げてくださいます。まさにオーケストラが唸るようなサウンドになります。
平田ハートフルでお優しくて、ゴギさんファンが演奏会にもいらしてくださいます。私たちもうれしいです。
——2025年1月26日(日)第78回定期演奏会について教えてください。
第78回定期演奏会 第1893回トヨタコミュニティコンサート
日時:2025年1月26日(金)14:00開演
指揮:ギオルギ・バブアゼ
場所:ザ・シンフォニーホール (大阪府)
詳細 : https://www.concertsquare.jp/blog/2025/2024092511.html
チャイコフスキー : 交響曲第1番ト短調 作品13「冬の日の幻想」 ブラームス(シェーンベルク編): ピアノ四重奏曲第1番 ト短調 作品25(管弦楽版)
平田久しぶりに、響きの素晴らしいザ・シンフォニーホールで演奏できることを団員一同楽しみにしています。そして曲目はゴギさんの指揮で、ブラームス(シェーンベルク編)『ピアノ四重奏曲第1番(管弦楽版)』を演奏します。
姜演奏されることが珍しいということもありますが、ゴギさんが何回もピアノ四重奏で演奏されている作品だそうで、だからこそご指導にもいつも以上に熱が入っています。作品のことを熟知されていて、ピアノ四重奏についての知識や、シェーンベルクのオーケストラの面白さを私たちに示してくださっています。我々も本番までに昇華できるように今、悪戦苦闘しているところです。
平田もう一曲、チャイコフスキーの『交響曲第1番』も名曲です。アマチュアオケではチャイコフスキーの4、5、6番はよく演奏されるのですが、第1番はレア。若いころの作品ですがすでにチャイコフスキーらしさがにじみ出ています。ロシア民謡のようなメロディーは《白鳥の湖》、《くるみ割り人形》を彷彿とさせる箇所もあり、もっと演奏されるべき曲だと思っています。
——関西シティフィルのサウンドの魅力について教えてください。
平田勢いがありますね。悪く言ってしまうと力任せだと指摘されることもありますが……。
姜弦楽器がよく鳴ります。弦楽器の厚みがあるので、我々管楽器はそれを乗り越えて音を届ける難しさがありますが、その分サウンドに豊かな厚みがありますね。
——お二人はご在籍して10年以上とのことですが、関西シティフィルに所属されて良かったと思うことを教えてください。
姜関西シティフィルは、定期演奏会の何回かに1回、少し難易度の高い「目標曲」を決め、それに向けて個々人が実力を高められるように頑張っています。そういった真剣に音楽をする場があるということがうれしいことですね。私は仕事も音楽も両方大切にしたいと思っているので、ありがたい場所です。
平田土曜の夜に普段の仕事とは全く違うことに没頭できるのが魅力ですね。土曜日の練習時間直前まで仕事をしていることもよくあるのですが、練習場に着き楽器を持って楽譜の前に座ったら、そこからは音楽の時間です。一生懸命指導してくださるし、私もそれに応えたいと思いながら演奏に集中しています。そういう時間が週1回あるのは素晴らしいことですね。練習に向けた譜読みや練習も豊かな時間です。
——そんな場所が10年以上もあるというのは素敵なことですね。
平田そうですね。今、創団50周年を記念した「同窓会コンサート」を企画しています。現在は退団された方でも、10年、20年と在籍していた方々が集う同窓会のようなコンサートにしたいと思っています。所属があるということは、戻って来られる場所があるということなんですね。皆さんにとって関西シティフィルが「昔を思い出せる場所」になっているといいなと願って企画しています。
姜活動の軸になる場所があるのは、我々社会人の趣味活動としてとてもありがたいことですね。毎週、そこに行けばみんながいて、音楽ができるという環境がもててとても幸せだと思います。
——60周年、70周年に向けて今後の目標を教えてください。
姜私の夢はゴギさんと彼の故郷のジョージアで公演を行うことです。世界情勢が落ち着いたらぜひ実現させたいですね。
平田もっと楽しいオーケストラにしたいです。関西シティフィルは演奏以外にも定期演奏会前の合宿や、大小さまざまな係を受けもちあうなど、交流したり協力できる場面もたくさんあるオーケストラです。現在の団員のボリュームゾーンは40代ぐらいですが、もっと若い方、関西に転勤されて所属オケを探している方、他のオケのご経験がある方など、さまざまな方に入団していただいて、今後も関西シティフィルをより盛り上げたいと思っています。 Instagram: https://www.instagram.com/kcpo_osaka/ Facebook: https://www.facebook.com/kcpo.osaka X: https://x.com/kcpo_osaka
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大阪のアマチュアオーケストラ
中の人は、アマチュアオーケストラで打楽器をやっています